小池新道を登り、泊まってみたかった双六小屋のテント場で一夜を過ごし、本日憧れの黒部五郎岳に向けてピストンです
体力温存のため、双六岳は帰りに登頂するとして行きは巻いていきます
黒部五郎岳へのアタックは三俣蓮華岳から下り基調
ということは、戻ってくるとき登りがメインとなります
コースタイム12時間越え
距離にして18.2㎞
果たして無事に戻ってくることができるのでしょうか?
前回の記事はこちらから→憧れの黒部五郎岳 小池新道と岩下の新生姜(前編)
双六岳
3:48 双六小屋
おはようございます
外はまだ真っ暗です
星がきれいに見えてました
本日2日目、いよいよ黒部五郎岳に向けて出発です
4:04 巻き道分岐

すでに多くの登山者が双六岳に向けて登っています
わたくしは、双六岳は帰りに登る予定なので中道を選択
が、ここで勘違いしていました
みなさん双六岳には中道から登頂し、槍ヶ岳への天空の滑走路に向けて降りていくものだと勝手に思い込み、「それなら途中までは一緒だね!」なんて皆さんのあとをのこのこくっついていきました
稜線が近づくにつれ、
「双六岳の周辺はすいぶん平なんだなあ」
なんて呑気に歩いていたらいつの間にか天空の滑走路を歩いているというミス
うそ~っつ
少しでも体力温存したく、双六岳は帰りに寄るべし!と思っていたのに~
あ~あ、地図をよく見ない、説明書は読まない、会社の資料は眺めるだけといういつもの悪い癖が出てしまいました
先は長いです
大丈夫でしょうか?

登山者のヘッドライトが点々としてます
後ろに構える槍ヶ岳がかっこいいです
そうか、みなさん先に稜線を歩くんだね
4:40 双六岳

予定とは違ってしまいましたが、まあいいでしょう
帰りは疲れちゃって、ここまで来れないかもしれないし・・
奥にみえているのは、黒部五郎岳でしょうか?

気を取り直して三俣蓮華岳に向かって出発します

歩いてきた稜線
奥に見えるのは笠ヶ岳


多少のアップダウンはありますが、歩きやすい稜線です

下には巻き道コースが見えます
この時期まで雪渓が残っているんですね
三俣蓮華岳
5:49 三俣蓮華岳

三俣蓮華岳の山頂碑はだいぶ曲がっているのが気になる
何故こうなってしまったのでしょうか?
ちなみに、わたしも臍が曲がっているとよく言われます

富山県、長野県、岐阜県を跨ぐから三俣
無駄に県どうし張り合っていないのがいいですね
三つの三角点はミステリーサークルのようです
ここから黒部五郎岳小舎に向けて一気に下降していきます

TJARの選手に向けたエール
手作り感があって良いです(石乗っけただけだし・・)
雨が降ったらどうするんだろう?

五郎・・・

右には小さく雲の平山荘が見えます
確かに周辺が平ですね
『日本最後の秘境雲の平』
ネーミングがかっこいいんですよね
ハイカーのみなさん憧れの場所
スイス庭園や日本庭園もあるそうで・・
植木職人さんも、わざわざこんな辺鄙なところまでご苦労様です
えっ?違いますかね?

黒部五郎岳に続く稜線が見えてきました
一回大きく降って、ぐうっと登る・・・
途中すれ違ったハイカーから
「三俣蓮華岳はまだですかっ!!」
との必死の形相で尋ねられました
私も帰り同じ行程です・・
嫌な予感しかしない・・・

最後の五郎小舎に向けての下りでは、チングルマ(唯一わかる高山植物。だけどこのもじゃもじゃの形態になってからじゃないとわからない)が咲いていました
7:16 黒部五郎小舎

最後の激下りを終えてようやく山荘です


五郎(呼び捨てw)に向けて腹ごしらえ
釈迦堂パーキングにあった「八ヶ岳のパン屋さん」で購入
これで500ckal取れるのでいいのですが、口の中の水分全部持っていかれました・・
クルミがゴロゴロはいっていて美味しゅうございました


五郎に向かう登山道は小川が流れ、「山と高原地図2019」では水場マークがあります
YAMAPさんでは記載されていないので自己責任ですかね?

一旦樹林帯に入り

抜けるとカールの全貌が・・
うわ~


憧れのカール・・
思わず声出た
美しい・・・
生きててよかったよ~
これが見たかったんです(泣き)


カールからの落石でしょうかね?
重量級のでかい岩があちこちに鎮座してます
いや、こんなん落ちてきたらひとたまりもないわ・・

チーム雷鳥発見!

わたしが近ずくと、解散してしまいました。。
何かいかなかったのでしょう?

「写真撮るなら、事務所通してくださる?」
そう言っているようでした

これ以上いても訴えられそうなので山頂を目指します
このトレイル結構登りにくいです

稜線に乗り上げると北の股岳に続く稜線が見えました
この稜線も歩いてみたいですね・・

五郎までもう少し!
いやほんとはカールだけでも大満足だったんで登らなくてもよかったんですが、せっかくなんで山頂碑は踏んでおこうかと・・
遠いからまた来ることはないだろうし・・・
老い先短いし・・
9:28 黒部五郎の肩

肩まで着くと、たくさんのハイカーが休憩してました
それまでほとんど見なかったので、皆さん折立方面から来たのでしょうか

中央に見えるジグザグの登山道から登ってきました
黒部五郎岳
9:38 黒部五郎岳

登頂~
ついに憧れの黒部五郎岳の山頂に立つことができました
お天気にも恵まれ大満足です

山頂からは、カールや歩いてきた道、槍ヶ岳、鷲羽岳など一望できます
よく歩いてきたものだ

不動明王の石像が鎮座していました
山岳信仰の歴史を伝えていますね
いつも思うけど、誰が運んだのでしょう?

戻ります

さっきまであのてっぺんにいました
こうして見ると結構怖っ!


この日上空はだいぶ荒ぶっていたようです
水蒸気が多いとこうなるようで、この後雨が降るようです(フラグ)
近くにいたハイカーがそう言ってました
こんなに良い天気なのに

はじめ「虹」と思っていましたが、帰ってから知り合いに「彩雲だよ」と教えて頂きました
『良いことが起きる前触れ』だそうです
ついていない事のほうが多い人生ですが、いい事ありますかね?
11:36 黒部五郎小舎


黒部五郎小舎に戻ってきました
親子丼と迷いましたが、汁気があるものが欲しくて山菜うどん(1200円)を注文
たっぷりの鰹節と生のネギがシャキシャキで汁まで完食
満足じゃ

激坂を登って帰ります

途中振り返ると五郎がガスに呑まれていました
ガスが出る前に登頂できてよかった


チングルマのとこ群生のところまで戻ってきました
ここまで暑いし、激坂だしなかなか堪えました

嫌なものが見えました・・
結構登って降るぞ

右奥に見えるのが双六かな~
なんて勘違いしてました
まだまだ登ります

登る・・・

登る・・・
。。。
三俣蓮華岳はまだですか!!
14:05 三俣蓮華岳

三俣蓮華岳まで戻ってきました~!
連続する偽ピークに心が折れそうになりました
黒部五郎岳登頂より嬉しかったかも?

稜線で帰ろうと思っていましたが、だいぶ空が怪しくなってきました
さっきのハイカーが言ってたこと本当だったんだ・・

巻き道でもどります

東沢乗越?不気味に光っていました

巻き道コースは比較的なだらか
と思われがちですが、どちらから行ってもコースタイムが変わらないということはアップダウンがあります
そして結構長い!!
だんだん魂が抜けてきました・・・

ハッ!
いつのまにか高山植物を撮影してますね
末期が近い証拠です

まだ~?

双六岳分岐が見えました!

双六小屋!
荒ぶるテン場と眠れぬ夜
16:13 双六小屋

双六小屋に戻ると強風のため、テーブルを倒しています
ヤバい!
私のテント、以前北岳のテント場でも強風でペチャンコになってる!
とにかくテント!(この後心が動揺し、写真は取れてません)
私が張った場所にはテントはなく(サンダルだけが向きを揃えて残っていました)、向こうの方に風に煽られひっくり返ってる!
「ひっ、ひい~!!」
グランドシートは近くに飛ばされていましたが、誰か親切な方が石を置いてくれたおかげでその場に留まっていた
とにかくグランドシートを敷かないと・・
「初めに石で四隅を固定するんだ」と言われるけど、風が強くて固定どころではない!
シートが生き物のようにバタバタのたうち回る!
テントはひっくり返ってるし、グランドシートはこんなだし、
わたしは一体どうすりゃいいの?!
絶望の中、一人荒ぶるテントと格闘していると何人かのハイカーが集まってくれ、テントの固定に協力してくれました
ガイロープを固定するために何個も石を運んでくれたり、ある方はペグを貸してくれてテント本体を固定してくれたり・・・
ああ、あの時は本当にありがとうございました
この場を借りてお礼を伝えます
こんなおばちゃんの為にいろいろしてくれて・・・
みんな・・
『介護』
・・じゃないよね?
夜間、強風が吹く度ぐにゃりとテントがゆがむ
テントが煽られるたびに、シートが内側に大きくせり出し頭をぺしぺしする
とにかくテントが崩壊してもすぐに小屋に逃げ込めるように身辺を整える
この日上空を台風が通過したらしく(フラグ回収)、ずっとゴーッと恐ろしい風音が聞こえてきました
そして雨が強まったり弱まったり・・
とにかく明日は下山のみ
一晩だけでいいんだ、お願いだからテントよ朝までもってくれ!
ああ、今夜は眠れそうにない・・・
。。。
すぴ~
zzz・・・
下山

翌朝、皆さんのお陰でテントは崩壊することはなかった(ありがとうございます!)
雨は明け方に若干弱くなりました
レインウェアを着込み撤収開始
雨に濡れたテントはズシリと重い・・(せっかく食料が減って軽くなったのに、テントのお陰で重さ倍増)
6:09下山開始です
小雨は降り続きます
昨夜の雨で登山道が川になっていないか心配していましたが、全然大丈夫でした
ただ、時おり吹き付ける強風が怖かったです
7:47 鏡平山荘

天気がよければ名物コーヒーフロートを食べようと考えてましたが、皆さん「寒い、寒い」と震えてました
お汁粉食べたい気分です
行きはあんなに暑かったのに、山の天気は恐ろしいものです

ようやく雨がやんできました

新穂高センターに向けてもうひと踏ん張りです
9:39 秩父沢出合い


お、お腹が減って、力がでない・・・
柿の種でエネルギーチャージ
思っていたより食料の消費が激しく、これで最後でした
食料計画は難しい・・
ここでバスの発車時刻まで時間がないことに気付く
あれ、ここから新穂高までコースタイムで1時間55分
バスのは発車時刻が11:56で今9:58だから
え?
うそ!やだ!のんびり柿ピー食べてる場合じゃない!
急がないと!
もうこの後はひたすら歩きました
ワサビ平小屋はそのまま通過(バナナ・・)
そしてワサビ平小屋を過ぎてから猛烈な尿意に襲われる
引いては押し寄せる尿意の波に
ち、ちびる・・・
新穂高センターについたら、バスに乗るのが先かトイレが先か・・
いや、そもそもギリギリバスに飛び乗ったとして、平湯温泉までトイレを我慢できるか?
トイレが先か
バスが先か
トイレ・・
新穂高センター
11:51 新穂高センター
着いた~!
間に合った!あと5分ある!
ザックをほうり投げトイレにダッシュ!(介護老人にならずにすんだ)
下山届もきっちり提出(ここら辺が妙に几帳面です)
なんとか11:56発平湯温泉行に乗れました
最後は死闘(?)を繰り広げたため写真は撮れてません
なんか前回の八ヶ岳といい、いつもこんなだな・・

あとは「ひらゆの森」で4日間の汗を洗い流します
泡立たなくてシャンプー2回(恐ろしいほど髪の毛が抜けました・・)
平湯バスターミナルにあるアルプスホルンでお食事

男は黙ってソースかつ丼 1400円

完食
14:35発の新宿行の高速バスでお家に帰ります
やれやれお疲れさまでした
おわりに
何年も憧れ続けた黒部五郎岳に今年登ることができて大満足です
ピークだけ踏んで帰ってしまう人も多いようですが、黒部五郎岳の真髄はカールにあります
是非ともカールを堪能してほしい!
後半はテントがひっくり返るアクシデントもありましたが、今になってはいい思い出
皆さんのやさしさをしみじみと感じられたいい山行になりました
わたしもいつか何らかの形でお返ししていきたいものです
では、また
コースタイム
2026/8/9(日)~12日(水)
総距離 44.3㎞
かかった時間 25時間51分
登り 3485m 下り 3491m
1日目 かかった時間 1時間19分 距離4.5㎞ のぼり347m 下り37m
16:09 新穂高センター
↓
17:09 笠新道登山口
↓
17:22 ワサビ平小屋
2日目 距離8.3㎞ かかった時間6時間16分(休憩1:06含む)
のぼり1296m 下り8.3m
5:28 ワサビ平テント場
↓
5:48 小池新道登山口
↓
8:54 鏡平山荘
↓
10:10 弓折乗越
↓
11:44 双六小屋
3日目 距離18.2㎞ かかった時間12時間28分(休憩時間52分含む)
のぼり 1639m 下り 1645m
3:48 双六小屋
↓
4:40 双六岳
↓
5:49 三俣蓮華岳
↓
7:16 黒部五郎小舎
↓
9:38 黒部五郎岳(中の股岳)
↓
11:36 黒部五郎小舎
↓
14:05 三俣蓮華岳
↓
16:13 双六小屋
4日目
総距離12.9㎞ かかった時間 5時間47分(休憩時間46分含む)
のぼり 185m 下り 1642m
6:08 双六小屋テント場
↓
7:09 弓折乗越
↓
7:47 鏡平山荘
↓
10:31 小池新道登山口
↓
10:48 ワサビ平小屋
↓
11:00 笠新道登山口
↓
11:51 新穂高センター
消費カロリー 5004カロリー
摂取カロリー おにぎり3個(521kcal)、十勝バタースティック(630kcal)、メープルナッツパン(542kcal)、ソイジョイ3本(435kcal)、インスタントラーメン2袋(693kcal)、乾燥パスタ(360kcal)、パスタソースたらこ(107kcal)、柿の種6袋(816kcal)、尾西のわかめごはん(361kcal)、乾燥親子丼の具(92kcal)、レトルト蓮根のきんぴら(80kcal)、レトルト切昆布煮(49kcal)、味付け卵2個(142kcal)、速攻元気(100kcal)、アクエリアス(180kcal)、グミ1袋(142kcal)、ビール(147kcal)、おでん?山菜うどん?かき氷? 総カロリー4113kcal+???
おまけ

デザートは別腹
信玄餅アイス 上り釈迦堂パーキングエリアにて・・・

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