常念岳・蝶が岳 【ばかが考えた横尾サーキット】  

【北アルプス】

『サーキット』

ラテン語の「circuitus(一周すること、巡ること)」を語源とし、「周りをぐるりと回って元の場所に戻る」という原義になる

かねてより気になっていた常念岳

どう攻略すべきかずっと考えていた

相変わらず移動は公共交通機関のみ、夜は天蓋付きベッドでないと眠れないので夜行バスは論外

タクシーを使って一の沢登山口から常念小屋でテント泊も考えたが、タクシーが高いし(¥6400~)、お姫様体質なので箸より重いものを持てないので却下

はて?どうしたものか

・・・

ハッツ!

横尾を起点に常念岳まで行けば、往復14時間ぐらいで行けるのでは?(←ばか)

ついでに蝶が岳までつけちゃえば一石二鳥なのでは?!(←さらにばか)

むむっ!

こ、これはまさに三俣サーキットならぬ横尾サーキット?!

サーキットと呼ぶにはちょっと無理があるかもしれないけど、そんなのはいい!

コースタイムで15時間10分

いざ、上高地へ!!

上高地

12:58 上高地

せっかくのシルバーウイークも今年は雨

唯一の晴れマークのあった火曜日に登頂すべく上高地までやってきました(私の上司は木・金曜日と連休を取って一人大型連休に突っ込みました←軽く殺意を覚えました)

台風25号の影響で横浜を出発したときは、雨でした

午後より、さらに雨風が強まる見込み

当初、上高地も雨予報でしたが曇りに好転

太平洋側は台風の影響をもろに受けますが、長野まで来ると小さいのですね

みんな大好き河童橋!

何度か上高地に来てますが、河童橋を渡ったのは前穂高岳に登った時ぐらい・・

ほぼほぼ観光というものはしていません

皆さんもそうですよね?ねっ!(合意を求めてます)

横尾まで、頑張って歩きましょう

小梨平手前の橋

相変わらずの透明度(写真が下手すぎて美しさが伝わらない・・)

映えスポット

実際みるとその美しさに感動します

13:43 明神館

サクサク進みたいのでここはスル~

奥に明神池があり、そこで写真を撮るため行列ができます

一度行ったことがありますが、拝観料500円!

行列に並ぶのが嫌でそのまま帰ってきた

たけーぞ!上高地!!

14:33 徳澤

徳澤園近くの公衆トイレは建てかえてきれいになってました

協力金100円

キャッシュレス決済もできます(時代だね~)

一度徳澤にのんびりキャンプだけしに来るというのもやってみたい

根が貧乏性(せっかく高い金払って来たのだから、あれこれ登りたい)なので無理だと思うけど・・

帰り、余裕があったらソフトクリームを食べるんだ♪

横尾

15:29 横尾山荘

山荘前の横尾ゲートでは、遭難防止のため登山計画の指導が入ります

常念岳まで行くと言ったら、

「蝶槍から常念岳間は風が吹き、事故が多いから気をつけてね」と軽くご指導いただきました

突っ込まれなくて良かった~(実は、『計画に無理がある!歳を考えろ!考え直せ』と指導が入りやしないかと思ってビクビクしてました)

テントを設営しいつもの映えない夕食を食べたら明日に備えて早めに就寝

天蓋付きベッドは?

・・・

おやすみなさい

2:26 横尾山荘

おはようございます

1:30に起床

朝ごはんを食べ準備を整えたら出発です

まずは蝶が岳方面に向かいます

始めはひたすら樹林帯の激登り

辺りは真っ暗です

暗闇を歩き続けるのはちょっとした物音にもビクビクし、時おりどでかい蛾がヘッドライト目掛けて突っ込んでくるたび悲鳴をあげた・・

明るければここから槍ヶ岳が見えます

木々の間から穂高連峰方面?のシルエットが浮かび、登っているヘッドライトがみえました

こんな時間にどこを登っているのだろう?(わたしもな)

途中2名のトレランとスライド

こんな時間のスライドにお互いビックリ

夜は寝ろ!!

5:14 常念岳・蝶が岳分岐

分岐に到着~!

長かった~

もうすぐ夜が明ける

5:27 蝶槍

たくさんのハイカーがこの瞬間を狙って集まっていました

穂高連峰のモルゲンロート

これから向かう常念岳

ここから一気に下るようです

こうして見るとなんかでこぼこしてる・・・

嫌な予感しかない・・

あのてっぺんから降りてきました

200メートルは高度を落とたようです

ぎゃ~!(帰りもここ通るのに!大丈夫か?)

右には雲海

気を取り直して頑張りましょう

樹林帯に潜るとトレイルは終始こんな感じ

いつもそうなのか、雨が降ったからなのか・・

そして登る

降るととはいぐちょぐちょ~

こんなとこばっかやで

また登る

アップダウンを繰り返し、ようやくラスボス捕らえました!

ラスボスに向けてエネルギーチャージ

やはりあんこは裏切らない

速攻でエネルギーになりますね

ここでプラティパスから水漏れしていることに気が付きます(どうりでなんか背中が湿っぽいな~と思ってました)

本日行程が長いので水分プラティパス1.5リットルと1リットル、アクエリ500ml、水筒500ml持参

貴重な水分、まずは水漏れプラティパスから直飲みしました(ワイルド)

そして一回降ります(え~っ)

山頂まで結構ヤバめのトレイルに見えます(あんな細いところ登って行くのか?)

実際はこんな感じ

マーキングがあるのと、高度感は少ないです

美しい稜線

右手には三俣登山口からの前常念岳方面

稜線上にハイカーがちらほら見えました

あっちの稜線も気持ち良さそう(実際は岩々ですごいらしいが)

みんな頑張れ~

そして岩々

山頂までもう少し

常念岳

8:28 常念岳

はい、登頂~!!

撮っていただきました!ありがとうございます!!

ザックのサイドポケットから直飲み用のプラティパスがぶっ刺さっているのはご愛敬

山頂から見える燕岳に続く稜線

思わず歩いてみたくなる稜線です

大天井だけの存在感が大きかったです

その奥には夏休みに行った双六岳方面も見えました

前回はあっちからこっちを見てたんだな~

前常念岳方面

槍穂

祠のある山頂はとても狭いです

山頂をそれて穂高連峰側に休憩できる広さがあります

ということで、この絶景を前にカロリー補給

とにかくよくお腹がすきます(さっきのあんぱんどこに行った?)

どんな時でも食欲が落ちるということはまず無い

インフルで40度の熱で寝込んだ時も、時間時間で3食きっちり食べました

小さい頃、風邪で寝込むと必ず母親がケーキを買って来てくれたのを思い出します

一般家庭ではお粥とか消化の良いもんを出すのだろうけど、うちの親はズレていたので(ケーキなら子供が喜んで食べると思ってたのかね?)毎回栄養とはかけ離れた脂ギッシュなものを食べさせられました

お陰で丈夫な胃に育ちました(よく熱があってケーキ食べれたな)

そういや実家の父親もいい歳ですが、白米200gじゃ足りないから300gにしてくれと母親に交渉したところ流石に却下されたそうなw

そりゃそう、白米300g食べる年寄りなんて聞いたことないわ

9:58

景色もお腹も満足したので、次なるターゲット蝶が岳に向かいます

途中岩々が上手に重なりあっていました

金峰山の五丈岩を彷彿とさせる

どうやったらあんな風になるんだろう?

奥に見える乳首(♡)のようなちょこんとでっぱりがある山が蝶槍です

結構遠い・・

頑張って登りましょう

振り返って

さよなら常念

そして現実

このコースの嫌なところは、この山々を巻かずにきっちり登るところ

なんで巻かないんだ

今日何回登って降りてを繰り返すんだろう?

誰だよ!こんなコース考えたやつ!!(私だ!)

ほぼほぼ嫌になってきたころ、やっと蝶槍のてっぺんがが見えてきました

乳首に群がるハイカーも見えますね(コロサレル・・)

奥に見えるのは乗鞍岳でしょうか?

その奥は御嶽山?

左手には雲海

遠くのシルエットは八ヶ岳でしょうかね?

安曇野市はすっかり雲の下

この日は一日中雲海が広がっていました

11:36 蝶槍

戻ってきました!

ここまでくれば一安心です

いやはや、こんなアホみたいなコース考えた自分を何度呪ったことか・・

蝶が岳はもうすぐ

蝶が岳までのビクトリーロード

緩やかな稜線が続きます

穂高連峰

旧蝶が岳山頂の三角点

現在の蝶が岳山頂には三角点はないそうです

なんで?

最近「劔岳 点の記」を読みましたが、一般人の知らないしがらみでもあるのでしょうかね?

現在の蝶が岳山頂へ続くトレイル

このなだらかさよ

常念・蝶槍間が地獄すぎました

今はスキップしたい気分

蝶が岳ヒュッテが見えれば山頂はすぐです

テント場はヒュッテのすぐ側

最高のロケーションですが、風の影響を受けやすいようです

前回双六小屋のテント場でテントを吹っ飛ばされたわたしは、ちょっとビビる→憧れの黒部五郎岳 美しきカールとの出逢いと荒ぶるテン場(後編)

蝶が岳

12:27 蝶が岳山頂

山頂です!

無理くりだけど常念岳と蝶が岳を登頂できて大満足です

登山を始めて、初めての北アルプスは蝶が岳でした

アルプスデビューをしようとしたその年、コロナが流行り泣く泣く断念しました

翌年やっとデビューしましたが、あの時の感動は忘れない

この景色が見たかったんだと・・

また逢いにきました

あれから経験を積んで、槍ヶ岳、穂高岳を登頂し自分が登った山々をこうして眺められるのも登山の醍醐味

穂高連峰をみながら寝転んでいるハイカーもいました

そう、蝶が岳はのんびり過ごすためにある

ということで私ものんびり過ごします

ご褒美チョコレート♡

チョコを食べたら、喉が渇いたので蝶が岳ヒュッテでお買い物

三ツ矢サイダー400円なり

炭酸が染み渡る~

とうとう靴を脱いでしまいましたw

この景色をみながらくつろげるって最高の贅沢ですね

あ~幸せ~♡

13:40 蝶が岳・常念岳分岐

名残おしいですが、そろそろ横尾に帰るとしますかね

この景色ともお別れ

バイバイ

分岐から横尾まではこんなトレイルが永遠と続きます

朝は暗くって退屈と思いましたが、帰りも代り映えしない景色に飽きました

ベンチ発見!

ここで少し休憩します

木々の間からは槍ヶ岳

お腹が空いたので(さっきのチョコレートどこ行った?)せんべいでも食べましょうかね

と思っていたら、降りてきた5,6人のマダムたちに取り囲まれる

「○○さんたら、うちは△△で✕✕よ、あーはっは」

「あらやだ、うちの旦那も○○で△△よ~あ~っはっは~」

マダム達はおしゃべりに夢中

・・・

どうしよう?せんべいって匂うし、バリバリ音するし・・

集団の中、部外者一人せんべいって食べずらいんだけど・・

食べるか、このまま立ち去るか・・

一人のマダムがザックを担ぐ

おっ、いよいよ行くのか?

はよ行け、私はせんべいが食べたい!

「○○さん、横尾まであと1時間はかかるからもう少し休みましょうよ」

よ、余計なひと事を・・

くっ・・

え~い、このまま横尾まで帰るわい

空きっ腹を抱え、あとはダッシュしました

え~ん、早くご飯とビールが飲みたいよ~!

槍見台通過

ここからは槍ヶ岳が・・

もうええわ

横尾山荘が見えました~

15:43 横尾山荘

長い一日でした

無事に日没前に帰ってこれました

2泊目のテント泊の受付をすると、山荘のおねーさんから

「お帰りなさい、今日はどちらにいかれたんですか?」

「ええ、ちょっと常念岳と蝶が岳まで」

「うおほっ!」

言葉ではない返事が返ってきました

「・・い、いいお天気でよかったですね・・」

「・・・はい」

長く生きてきましたが、「うおほっ!」って返事は初めて聞いた気がする・・

気持ちをうまく言語化できなかったのかもしれない

・・・

まあ、いいでしょう

実は徳澤より、横尾の方が好きだったりする

槍ヶ岳から流れてくる梓川がすぐ近くにあり、

この河原でのんびりするのも心地よい

横尾の周辺は電波が入るようになったようです(以前は入らなかった)

明日の天気だけ確認して、携帯は閉じます

せっかく山に来たのだからデジタルデトックスしなきゃもったいない

ということでお待ちかねの夕食です

今日はオサレにペペロンチーノ・ゆでたまご付き

チューハイレモンで乾杯!

当然足りるはずもなく、さっき食べ損ねたせんべいもいただきました

ごっつあんです!

食べたらやることないのでもう寝ます

下山

4:09 横尾山荘

7:50の新島々行バスに乗るため出発です(明日から仕事)

またここに来るのも来年かな

楽しい時間をありがとうございました

朝は想像以上に冷え込み、楽しみにしていた徳澤のソフトクリームは断念

というか通過時間が5:00頃だったので、そもそも売店開いていないw

薄暗いとき、明神岳を登るヘッドライトが見えました

あそこを登っているなんてゴイスーです

登りたい山と登れる山は違う

憧れの山だけど、わたしのレベルでは一生登れない山

7:06 上高地

無事下山終了

松本からは特急あずさでお家に帰ります

やれやれお疲れさまでした

おわりに

一般には三俣登山口を起点とした三俣サーキットと呼ばれるコースがあります

今回わたしは横尾を起点とし、常念岳・蝶が岳を周回してきました

二つのコースを比較すると

【三俣サーキット】

距離15.8㎞ のぼり2127m くだり2126m コースタイム14:28 

【横尾サーキット(横尾ピストン?)】

距離14.9㎞ のぼり2158m くだり2158m コースタイム15:10

になります

どちらも同じような感じですね

三俣サーキットは一気に常念岳まで標高を上げていくのに対し、横尾サーキットでは地味なアップダウンで標高を上げていきます(個人的には、登り一辺倒の方が好きかも)

そして二つのコースは蝶が岳ヒュッテ以外水場がないことがネックになります

計3.5ℓの水分のうち2.5ℓ消費(サイダー含まず)

水分消費を考えると、登るなら9月と考えていました

どケチ根性からついつい欲張りセットにしてしまいましたが、蝶が岳か常念小屋で一泊するのが望ましいですね

何はともあれ、『ばかが考えた横尾サーキット』完登できて満足です

※今回自分の歩いた軌道をたどると、サーキットというより『横尾くの字』になってました   ははは・・・(泣)

では、また次回の登山で

コースタイム

2026/9/21(月)~23(水)

総距離 35.5㎞

かかった時間 18時間50分

登り2604m  下り 2606m

1日目 距離10.3㎞ かかった時間2時間34分(休憩含まず) のぼり290m  下り177m

12:58 上高地インフォメーションセンター
     ↓
15:29 横尾山荘

2日目 距離14.9㎞ かかった時間13時間19分(休憩1時間32分含む)
登り 2158m  下り 2158m

2:24 横尾山荘
     ↓
5:27 蝶槍
     ↓
8:28 常念岳
9:05 
     ↓
11:36 蝶槍
     ↓
12:27 蝶が岳
13:40
     ↓
15:43 横尾山荘

3日目 距離10.1㎞ かかった時間2時間56分(休憩16分含む) 
登り154m 下り 270m

4:09 横尾山荘
     ↓
7:06 上高地インフォメーションセンター

消費カロリー 3756kcal

摂取カロリー お稲荷さん(215kcal)、尾西のわかめご飯(361kcal)、ラーメン(369kcal)、ペペロンチーノ(パスタ347kcal・ソース130kcal)、ゆで卵(71kcal)出汁巻き卵(126kcal)、蓮根のきんぴら(80kcal)、魚肉ソーセージ(80kcal)ソイジョイ(145kcal)、あんぱん(532kcal)、コーンマヨネーズパン(300kcal)、アーモンドチョコ(449kcal)、おせんべい4枚(280kcal)、かに雑炊(80kcal)、ビール350ml(147kcal)、ジノン350㎖(151kcal)、三ツ矢サイダー300㎖(126kcal) 合計3989kcal

帰りの特急あずさで唯一残ったチップススターをぼりぼり食べながら帰りました

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