憧れの黒部五郎岳 小池新道と岩下の新生姜(前編)

【北アルプス】

まだ登山を始めて間もない頃

アルプスに北や南の分類があることさえ知らず、「アルプスと言ったら『アルプスの少女ハイジ』だよね!」くらいにしか分からなかった

ある日手にした一冊の本

そこで目にした壮大なカールと独特な岩稜が織りなす美しい景色

いつか行きたいと思った

出来ることならこの目で見たいと・・

けどさ~

一般的には折立から登るらしいけど、そこまで行くのがめっちゃメンドー

毎日アルペンとか深夜バスが出てるらしいが、夜は布団で寝るもんだと思っているので、極力使いたくない(わがまま)

何とかうまく行ける手立てはない物か?

ハッ!

新穂高から登り双六小屋を起点にすれば、往復12時間ぐらいで行けるんじゃないのかい?

ついでに双六岳もつければ一石二鳥!

やだ、わたしったら頭いい

夢だった憧れの五郎さんについに逢える日がくるのね

新穂高温泉登山口

16:09 新穂高温泉バス亭

新宿発のバスは2時間遅れで平湯温泉に到着、バスを乗り継ぎ新穂高センターに到着したのはもう午後4時

雨を心配してましたが、遅れたおかげで着くころには止んでいました

登山届を提出して、本日目指すワサビ平小屋に向けて出発です

昨年同じころ、秩父沢の橋が流され復旧までだいぶ待たされました

その時ここの川も濁流で恐ろしことになっていた

今日は平和です

ワサビ平小屋までは林道を歩いていきます

天然のクーラーと呼ばれる風穴からはお助け風が心地良い

最近吉田勝次さんの動画『地球探検TV』に嵌ってて、こういう穴を見ると

「むっ、これは石灰岩か!?」

「風が出てるってことは、この先空洞があるはず」

「上の隙間から入れるか?いや、そもそもこの岩が崩れたら・・ぶつぶつ・・」

夕暮れに、風穴を前に仁王立ちで何やらつぶやく中高年

傍から見るとただのやべえ奴です

気を付けましょう

やべえ奴にヒキガエルも固まっていました

17:09 笠新道入り口

一昨年ワサビ平小屋を起点に笠ヶ岳日帰りピストンしたけど、あの時は永遠と終わらない激下りに完全に心をへし折られました

もはやトラウマレベル

登山口が見えたとき、マジで泣けた

17:22 ワサビ平小屋

本日の宿泊地ワサビ平小屋に到着です

ワサビ平小屋といったらこれ

下山の時にこれ見ると、少々高くても買ってしまいます

ハイカーの気持ちをよく分かってらっしゃる(商売上手♡)

ちなみに違う水桶にはスイカやバナナも浮いてました(ゴリラの気持ちをよく分かってらっしゃる♡)

テン場は平らで川のせせらぎが聞こえてきます

~本日のメニュー中華三昧「北京風香塩」ゆで卵付き~

相変わらず映えない夕食です

が、所詮登山界隈の方々は馬鹿舌だと存じております

私がよく登る塔の岳では、ハイカーの皆さんただのカップラーメンを「おいしい、おいしい」と言ってよく召し上がっていらっしゃいます・・・

えっ、違いますかね?

間違いない美味しさでした

食べたらやることないので明日に備えてもう寝ます

小池新道

5:28 ワサビ平小屋出発

小池新道入り口までは林道を歩きます

5:48 小池新道入り口

小池新道と聞くと小池百合子新道?と変換してしまうのは末期が近いのでしょうか?

小池百合子新道は良く整備されてます

さすが東京都知事です(そうじゃない)

空も明るくなり左手に見えるのは笠ヶ岳への稜線でしょうかね?

6:39 秩父沢出合 

去年この橋の下が激流で、落ちたら一発アウトな感じで恐ろしかったです

今日は橋がなくても渡れます

小池新道の良いところは、適宜休憩ポイントがあるところ

さすが東京都知・・・

多くの登山者が休んでました

やはり笠ヶ岳への稜線ですね

美しい

今度登るなら鏡平山荘経由でゆっくり登ってみたいものです

7:23 イタドリが原

イタドリは山菜で食べられます(高山植物には全く興味ないのに、こういうものは嬉々として覚える)

今夜の夕食のおかずに引っこ抜きたい衝動に駆られ、抑制するのが大変でした

7:55 シシウドガ原

ベンチがあり休憩ポイント

わたくしも腹が減ったので休憩します

イラストの新生姜の角が生えた二本足のいきものはイメージキャラクターでしょうか?

岩下と言えば「都知事選 岩下の新生姜社長 炎上」

「本気で迷惑です」といい、ピンクの頭髪といい、社長なかなか攻めてますよね

炎上する社長、嫌いじゃないです

新生姜のおいなりさんは間違いない美味しさでした

鏡平山荘

8:54 鏡平山荘

インスタでよく見るやつ

槍と小槍がよく見えます

孫槍と曾孫槍もあるそうです(近くにいたハイカーがそう言ってました)

鏡平山荘の名物かき氷 600円

買うつもりなかったのに、ほかのハイカーが食べてるの見たら暑くてついつい吸い込まれるように買ってしまいましたw

火照った体に冷たいかき氷が最高でした

これから歩くトレイル

まだまだ登りますね・・

斜面にはたくさんの白い花が・・

相変わらずなんの花かはわかりません

そして右手に槍

10:10 弓折乗越

やっとこさ、ここまで来ました

テント泊装備での小池さんはなかなかきつかったです

あとは稜線に乗り上げれば、それほどきつい登りはないはず

後半戦に向けてカロリー摂取です

また食べるのかって?

さっきのかき氷は基本水分なので、ゼロカロリーですよね?

稜線にでると双六岳が見えてきました(去年はガスガスでなんも見えなかった・・)

確かに山頂が平ですね

あれが天空の滑走路と言われる所以か・・・

思わず槍に向かってクラウチングスタートでダッシュしてみたい衝動にかられましたw

10:50 雪田花見平

夏でも雪が残りやすい「雪田」の地形をしているそうな

雪解けが遅いため、周辺より一段と遅く一斉に高山植物が花を咲かせる天然のお花畑になるとグーグルせんせーが言ってました

。。。。

来る時期が遅かったようです

双六小屋がみえました~

暑い!重い!早くこの荷物を降ろしたい!

双六小屋

11:44 双六小屋

双六小屋は多くの登山者で賑わってました

人気の山小屋なのでテント予約開始の初日、仕事の合間トイレ行くふりして個室でポチしました(おいっ!)

小屋の前には鷲羽岳の絶景が

鷲羽岳は去年登りましたがトレイルがザレてて下りでは使いたくない感じでした

見た目はかっこいいんですがね

とにかく汁気のあるものが欲しくておでんを購入

汁まで完飲です

出汁が疲れた体に染み渡る~

もう一皿食べたい気分でした(一皿1000円じゃなかったら買ってた)

テント場です

一見平に見えますが、どこもビミョーに斜めっています

実際わたしが張った場所も斜めっていて、夜中体が右へ右へと傾いていくのを何度も軌道修正しながら眠りました(おかげで熟睡できませんでした・・)

この日はTJARのど真ん中

何人かの選手が通過していきました

415㎞を走り抜ける強靭な肉体・精神力

皆さんすごいの一言です

かっこええ・・

応援してます♡

物資輸送か?と思ったら負傷者が出たようです

自分もソロなので、気が引き締まる思いです

とにかく無事生きて帰ることが登山だと思っています

要救護者の無事を祈ります

西鎌尾根に通じる樅沢岳

西鎌尾根から槍が岳にも行ってみたいですね

予定よりも早く小屋についてしまったので、寝るまでがとにかくヒマ過ぎて滅(←最近の流行なので使ってみたw)

双六岳へは往復2時間ぐらいですが、どうせ明日登るので今日登るのはメンドー

することがないので小屋の周りを徘徊して時間を潰す

小屋の近くの焼却炉のあたりでは電波が入りました

わたしはahamoなので、キャリアの人はもう少し状況が良いかも?

心配していたお天気は明日は大丈夫そう

とにかく美しい五郎ちゃんを見たいなら順光が当たる午前中が勝負

あの景色は絶対の条件で見たい!

あまりにもやることなさ過ぎて早めの夕食

お湯で戻す親子丼を初投入

始めて食べたけど、しっかり肉感があって美味しい!

尾西のわかめごはんもアルファ米だが美味しかった(馬鹿舌?)

だけど少なすぎるんだ

おかげで夜中腹が減ってしょうがなかった・・・

食後寝袋にくるまってウトウトしていると、隣のテントのご夫婦からの会話が聞こえてくる

関西弁の二人の会話が面白くてついつい聞き耳を立ててしまった

旦那  「まずは夕飯やな、鍋にアルファ米いれればええんやろ」

奥さん 「・・・」

    「入れすぎや」
    

旦那  「おいおい、入れてから言うな!もう全部入れてもうたわ」

奥さん 「塩こぶがあるからなんとかるやろ」

旦那  「塩こぶで何とかなるかいな!入れてから言うんだもんな~」

旦那  「○○は△△すればええんやろ、お前主婦だからわかるやろ」

奥さん 「そんなん知らん、主婦は缶詰や」

旦那からの会話に冷静に突っ込んでいく奥さん

思わず『おもろい夫婦(古い!)』か!とテントの中で突っ込んでしまいました

そして結局は塩こぶでどうにかなったらしい

旦那  「いや~お腹いっぱいや!美味しかった、ありがとう」

いやいや、会話をきくかぎりほぼほぼ旦那さんが作っていたけど?

ちゃんとお礼を言うあたり、この夫婦がうまくやっていける秘訣なんだろうな~

お陰で退屈な時間をしのび笑いで過ごすことができました

明日の縦走に向けてもう寝ます

つづく

後編はこちらから→憧れの黒部五郎岳 美しきカールとの出逢いと荒ぶるテン場(後編)

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